巻頭言 「万人が書き、億人が読む時代」
グーテンベルグ以来の印刷・出版技術の革新により、著作物の大衆化がはじまりました。
近年におけるデジタル技術の目覚ましい進歩は、出版を容易に、またスピーディーにしました。
しかし、本を書く人間と読む人間の間には大きな隔たりがあります。
本を書くとはどういうことでしょうか?
本を書くとは、モノを頭で考えることです。
事実に基づき、独創的な思考を発展させ、一定の主張をすることです。
そして、その主張は矛盾のない、整合的なものでなければなりません。
それは第一に、正確な事実を知るために学習しなければなりません。
第二に、独創的な思考を展開しなければなりません。
それは誰にでもできることではありません。
しかし、日本のデモクラシー(民主政治)が進歩・成熟するには、自分の頭でものを考える人間、すなわち本を書く能力のある人間が増えなければなりません。
本の出版は技術的には簡単になりましたが、素人が本を出版する社会的仕組み(プラットフォーム)が不十分でした。
自費出版は有りましたが、」それは私一企業の利益の為だけのものでした。
『月刊研人』は公共性と持続性のある出版の可能性を万人に啓くものです。
それは日本社会の知力の向上を物語るものです。
「万人が書き、億人が読む」時代の実現に向けて『月刊研人』が大発展することを祈念し、また確信するものです。
平成29年3月 国際政治学者 藤井 厳喜
目次 | ||
巻頭言 | 「万人が書き、億人が読む時代」 | 藤井 厳喜 |
■特集 | 「日本再生」6 日本をもっと元気に | |
強みを生かして日本をもっと元気に | 西川 慈海 | |
連載 | 「実践的幸福論」 5 | 野池 徹 |
教育は国家百年の大計(4) | 森下 幸信 | |
未曾有の大震災から6年、東北・福島・郡山の今は | 相馬 武 | |
教育論「現代教育の盲点」 | 亀井 襄治 | |
月刊研人12月号の読後感(西川氏寄稿に思う) | 花本 博 | |
■連載 | 「歴史から学ぶ」4 | |
朝鮮にハングル文字を普及させた男 | 斎藤 宏幸 | |
歴史から学ぶ沖縄問題の難しさ | 豊永 高明 | |
■連載 | 「健康を考える」2 | |
連載 | 「健康生活の知恵」第6回 | 森下 幸信 |
連載 | 健康論「自然に従う生活」 | 亀井 襄治 |
■寄稿 | 「実践者5人のエッセイ」 | |
連載 | 「坊さんのつぶやき」 6 | 大原 光夫 |
人生の峠の下り方 | 廣田 仲雄 | |
連載 | 「ファミリーヒストリー」2 | 鳥居 貞義 |
連載 | 俳句集「向道の近況近詠」 4 | 窪田 憲闊 |
父の叫び「人間塞翁が馬」 | 中山 晴樹 | |
気になる二つの数字 | 鳥居 貞義 | |
連載 | 「閉塞列島の処方箋」 | 田邉 幸藏 |
■連載 | 『随想・ゴルファーの品格』第五章 | 陵水 研人 |
■連載 | 『経済・経営・人間を考える』6 | |
『久遠の宿』4 執筆中の原稿の一部 | 小野 洋祐 |
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編集後記
ジャンル 月刊誌 発行所 研人出版 編集・発行人 田邉 幸藏
発行時期 2017年2月1日 サイズ・頁数 A5判・144頁 商品番号 iSBN978-4-908923-13-5
商品名 月刊誌『研人』最新号
販売価格 500円
税別価格 463円
送料区分 送料別 100円
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